倉園梨花
みんな〜!今日は突然ですが、悲しいお知らせがあるの
睦月美穂
睦月美穂です…実は今日が『梨花と美穂のドキドキ☆おしゃべりナイト』の最終回になるんです
倉園梨花
みんな、突然のお知らせでビックリしたかもしれないけど、
私たちも聞かされたばかりでビックリしてるところなの。
悲しいけど、最後だからがんばろうね!
私たちも聞かされたばかりでビックリしてるところなの。
悲しいけど、最後だからがんばろうね!
睦月美穂
う、うん…そうだね!
倉園梨花
そうそう!それじゃあ、今日は2人で番組の感想を話そうか。美穂ちゃんから!
睦月美穂
はい…私にとって初めてのラジオで、本格的なメディアのレギュラー番組も初めてでした。
恥ずかしい質問は苦手だったけど、梨花ちゃんと一緒でいつも楽しかったです……
恥ずかしい質問は苦手だったけど、梨花ちゃんと一緒でいつも楽しかったです……
倉園梨花
うんうん、梨花も楽しかった!美穂ちゃんの恥ずかしがる顔、可愛かったな〜
睦月美穂
もう、梨花ちゃん…
村本春貴
じゃあ、ここでプロデューサーの村本から少し説明させてもらいます。
倉園梨花
はーい!
村本春貴
突然のお知らせでリスナーの皆さんには、本当に申しわけありません。
番組は好評だったのですが、プロデューサーの私の力不足により番組は一旦休止することになりました
睦月美穂
梨花ちゃんとの番組が終わっちゃうのが悲しいです。一旦休止ってことは、再開する可能性もあるんですか?
村本春貴
梨花ちゃんと美穂ちゃんには別のTV番組企画も予定しています。他のメンバーも出演予定ですが、そちらもご期待下さい
倉園梨花
へー!楽しみだね!
村本春貴
重ねて、リスナーの皆さんには突然の報告になったことをお詫びします。
倉園梨花
じゃあ、最後に今までもらったリスナーさんからのメッセージを一部読もうか。美穂ちゃん、お願い!
睦月美穂
はい。えっと、「いつも楽しく聴いています。梨花ちゃんと美穂ちゃんのやりとりが面白くて、毎回笑ってます!」
倉園梨花
うれしいね!じゃあ次は梨花が読むよ。「はずかしがりながら質問に真面目に答える美穂ちゃんと、それをからかう梨花ちゃんのコンビが最高でした!」
睦月美穂
「2人のおかげで毎週楽しい時間を過ごせました。これからも梨花ちゃんと美穂ちゃんの活躍を応援しています!」
倉園梨花
みんな、ありがとう!
村本春貴
それでは最後に一言ずつお願いします。
倉園梨花
みんな、最後まで聴いてくれてありがとう!これからも梨花と美穂の活躍を応援してね!
睦月美穂
リスナーの皆さん、本当にありがとうございました。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。
倉園梨花
じゃあ、『梨花と美穂のドキドキ☆おしゃべりナイト』、さみしいけどそろそろ時間だね!バイバーイ!
睦月美穂
また皆さんどこかでお会いしましょう、さようなら…
こうして、『梨花・美穂のドキドキ☆おしゃべりナイト』はあっけなく幕を閉じた。
—
(番組開始30分前、スタジオ裏)
村本春貴
よし、今日も頑張ろう。梨花ちゃんと美穂ちゃんは準備できてるかな。
山之内智恵
はい、2人とも楽屋で最終確認中です。
突然、村本の携帯電話が鳴る。
村本春貴
はい、村本です。あ、社長。どうしました?
村本の表情が急に曇る。
村本春貴
…え!!!スポンサーが降りた???…局から番組終了?……そんな、分かりました。
電話を切った村本は、深いため息をつく。
山之内智恵
村本さん、何かあったんですか?
村本春貴
ああ…突然だが、今日が最終回になるそうだ。スポンサーが降りて、局からも番組終了を告げられたらしい。
山之内智恵
えっ!?どういうことですか!?そんな突然…酷すぎます!こないだの神倉アナのラジオと同じ
村本春貴
社長も困惑してたよ。だが、ガレンが裏で手を回してると見て間違いなさそうだ
山之内智恵
またガレンですか…!許せません。せっかく梨花ちゃんと美穂ちゃんが頑張ってくれているのに!
村本春貴
分かるよ、智恵さん。俺だって悔しい。だが、今は冷静になろう。2人には最後まで楽しく番組をやってもらいたい。
山之内智恵
…そうですね。2人には何て説明するんですか?
村本春貴
詳しいことは話せないが、企画の都合で一旦休止ということにしよう。2人には希望を持ち続けてもらいたい。
山之内智恵
分かりました。私からも何か聞かれたら、そう伝えます。
村本春貴
頼むよ。…さて、最後の放送を素晴らしいものにしよう。ガレンに負けたわけじゃない。これからも新しい企画で戦っていくんだ。
山之内智恵
はい!私も全力でサポートします!
スタジオ内から、梨花と美穂の声が聞こえてくる。
倉園梨花
村本さ〜ん、智恵さ〜ん、もうすぐ始まりますよ〜!
睦月美穂
あの…大丈夫ですか?
村本春貴
(深呼吸をして)ああ、行こう。最高の放送にしよう。
村本と智恵は、複雑な表情を隠しながらスタジオに向かったのであった。