いつもと同じ「ミニスカ女子のキャンプ冒険記!」の次回撮影に向けての打ち合わせ。
ただ、今日は植草カメラマンと番組キャストの神倉アナの2人だけ。
徳山ディレクターと智恵ADは、植草の策略により別の用事で不在だった。
植草まさし
すいません。今日は徳山くんと智恵は急遽別件が入ってしまいまして、私1人で対応させてもらいます
神倉紗奈
……はい、分かりました
事前に徳山から連絡を受けていたのだろうが、以前の2人撮影に比べると、少しは俺も信頼を得てきたのかも知れない。そこまで2人の打ち合わせに拒否反応はないようだ。
植草まさし
(今日もカメラは仕掛けられねえが、せっかくの機会だ。思い切った作戦でいくか)
会議が始まり、しばらく通常の打ち合わせが続いた。植草は、事前にリサーチした神倉アナの弱点を使うタイミングを図っていた。
植草まさし
神倉アナ、キャンプロケで何か心配なことはありますか?
神倉紗奈
そうですね…あまり人には言わないようにしてるんですが、実は虫が苦手でして……
植草はニヤリと笑い、ポケットから何かを取り出した。
植草まさし
えっ?そこで黒いのが動き回ってますけど、ああいうのは大丈夫なんですか?
そう言いながら、植草はおもちゃのゴキブリを神倉アナの方に投げ入れた。
神倉紗奈
きゃああああ!!!
神倉アナは悲鳴を上げ、顔を両手で覆って放心状態になった。彼女は椅子の後ろへよりかかり、硬直させている。
神倉紗奈
植草さん!お願いです、退治してください!
植草は椅子から降りて、神倉アナに近づき、「ゴキブリ」を捕まえようとする素振りを見せた。
植草まさし
(くっくっく。これは予想以上のリアクション。
まさかおもちゃでここまで反応してくれるとはな。過去最大のチャンスじゃねえか?)
まさかおもちゃでここまで反応してくれるとはな。過去最大のチャンスじゃねえか?)
植草の目の前で、ミニスカートで両足を広げてしまった神倉アナ。
大の虫嫌いな神倉アナは、両手で顔を覆ってる。
植草にとっては、まさに理想の時間が始まろうとしていた。
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