西園寺レオナ、魅惑の香り
高級ホテルのプールサイド。白いワンピースを纏った西園寺レオナが、ラウンジチェアに優雅に横たわっている。彼女の手には、薄い黄色のカクテルが握られている。
レオナは目を閉じ、グラスを鼻先に近づける。深呼吸をして香りを楽しむその姿は、まるで官能的な儀式のようだ。
西園寺レオナ
ああ、この香り…たまらないわ
彼女の声は、ほとんど囁くように柔らかい。酔いが少し回り始め、その仕草にいつもより色気が漂う。
西園寺レオナ
ミントの爽やかさに、ほんのりとしたライムの酸味…そして、ラムの甘美な香り。まるで官能的な前戯のようね
その言葉に、傍らで見守っていた由美子の頬が赤くなる。由美子の脳裏に、以前酔ったレオナにキスされた記憶が蘇る。その時の柔らかな唇の感触と甘い吐息を思い出し、心臓が高鳴る。
堂島由美子
レオナ様、お口に合いましたか?
レオナは微笑み、艶めかしい目つきで由美子を見上げる。
西園寺レオナ
ええ、最高よ。由美子さんも一緒に楽しまない?この香りに身を委ねるの、とても気持ちいいのよ
由美子は動揺を隠しきれない様子で、少し身を引く。レオナが再びキスをしてくれるのではないかという期待と、そんな自分を恥じる気持ちが入り混じる。
堂島由美子
い、いえ…私は仕事中ですので
心の中では、レオナに身を委ねたい衝動に駆られるが、プロフェッショナルとしての自制心がそれを押さえ込む。
レオナは軽くため息をつき、再びカクテルの香りを楽しむ。その姿は、普段よりも官能的で魅惑的だ。
西園寺レオナ
もったいないわ。香りって、記憶を呼び覚ますのよ。甘美で、時に切ない…でも、いつだって心躍るわ
レオナの言葉と仕草に、由美子は魅了されたように見つめている。レオナの香りへの愛着が、彼女自身をも一層魅力的に演出しているかのようだった。酔いが回るにつれ、レオナの魅力は更に増していく。
由美子は、レオナが単に酔っているだけで他意はないことを理解しつつも、その魅力に引き込まれそうになる自分との葛藤に苦しんでいた。