由美子は少し躊躇いながら、レオナに向かって話し始める。
堂島由美子
レオナ様、大手の事務所のY社長から今夜ホテルのバーで飲みたいとお誘いがありました
レオナは一瞬考え込む。
西園寺レオナ
彼はガレンの情報を握っているはず。情報を得るためなら、これくらい仕方ないわね
堂島由美子
レオナ様。彼は相当なスケベおやじです。下心見え見えで、私は反対です
西園寺レオナ
分かってるわ、由美子さん。ただお酒を飲んでくるだけよ。もちろんホテルの部屋に誘われても行かないわ
「ホテル」という言葉を聞いて、由美子が動揺する。
堂島由美子
ホテルなんて、絶対駄目ですから!
動揺した由美子はハンドル操作を誤り、車が大きく揺れる。レオナは体勢を崩し、赤のドレスのスカートをぱっくりと開けるほど、足を開いてしまう。
堂島由美子
レオナ様!!!申し訳ありません!ご無事ですか??
西園寺レオナ
ええ、問題ないわ。でも、もう少し落ち着いて運転してね
レオナは静かに微笑み、由美子の心配を和らげようとする。車内の緊張が少し和らぐ中、二人は目的地へと向かい続けた。