レオナはいつものように車内の後部座席でくつろいでいる。白いYシャツに黒いレザースカート、黒いタイツという大人の色気漂う姿。手には赤ワインのグラスが握られている。
西園寺レオナ
ふぅ…今日のワイン、素晴らしい香りね
レオナはグラスを鼻先に寄せ、ゆっくりと香りを堪能する。目を閉じ、陶酔するような表情を浮かべる。
西園寺レオナ
このベリーの香り、フランスのテロワールの風景が浮かぶわ…本当に…たまらないわ
レオナは足を少し動かし、顔をしかめる。
西園寺レオナ
ああ…でも、この黒タイツが少し気になるわ。今日の撮影はとてもハードだったから、汗を沢山かいてしまったのね
由美子は運転しながら、バックミラー越しにセクシーなレオナの姿を見つめる。
堂島由美子
お疲れ様でした、レオナ様。大変だったんですね
西園寺レオナ
ええ…タイツが汗で蒸れてしまって。早くホテルに戻って、シャワーを浴びたいわ
レオナは首を傾け、鼻をくんくんと動かす。その目つきが複雑になっていく。
西園寺レオナ
由美子さん…なんだか他の香りも漂ってきているわ。甘くて…..この香りは
由美子の心臓が高鳴る。まさか自分の体臭がレオナに届いているのではないかと、ドキドキする。
堂島由美子
え?そ、それは…(まさか私ったら濡れてしまって!?)
西園寺レオナ
もしかして…由美子さんの香り?それに私の汗の匂いも混ざっているのかしら
レオナは甘い笑みを浮かべつつも、少し困ったような表情を見せる。
西園寺レオナ
うふふ…少し恥ずかしいわね。でも、不思議と魅力的な香りの組み合わせだわ
堂島由美子
(ああ…レオナ様に…私の匂いを嗅がれて…恥ずかしい。でも…)
由美子は運転に集中しようとするが、その頬は真っ赤に染まっている。自分の職務を思い出し平静を務める。
堂島由美子
もうすぐにホテルに到着します。レオナ様、もう少しの辛抱です
車は静かに夜の街を走り続ける。レオナの官能的な香りへの陶酔と疲労、由美子の恥じらいと気遣いが車内に満ちていた。この夜の経験は、二人の関係をより複雑で深いものにしていくのだった。